研究科長あいさつ

研究科長あいさつ

 

医歯薬学総合研究科長

池田 裕明

医歯薬学総合研究科長を拝命しています腫瘍医学分野の池田裕明です。
長崎大学大学院医歯薬学総合研究科の使命は1つ目にはライフサイエンスに関連する研究をこの長崎から世界に発信し、人類の健康、ひいてはプラネタリーヘルスに貢献することです。そして2つ目はプラネタリーヘルスに貢献できる次世代の研究者を育成することにあります。

近年は、世界的に研究環境のドラスティックな変化が顕著です。多階層の膨大なオミクス情報によるデータ駆動型マルチオミクス研究の進歩、ヒト検体を用いた研究手法の発達、人工知能(AI)を含む高度なデータサイエンスの全ての科学領域への波及など、研究から得られる情報量の増加と大規模化が急速に進んでいます。これらの変化は新しい発見と開発を後押ししますが、同時にともすれば研究環境の優劣による格差を助長することも否めません。さらに、日本の大学・研究機関では、経費の削減、ポストの縮小、診療制度・研修医制度の変化や医療業務の煩雑化による研究時間の減少、基礎系大学院進学者の減少等に伴って若手研究者の育成が急速に危機にさらされています。

研究環境については、長崎大学大学院医歯薬学総合研究科は、医学、歯学、薬学、保健学そして熱帯医学と放射線医学を抱える総合研究科としての大きなメリットを持っています。21世紀COE、グローバルCOE、リーディング大学院、卓越大学院等の大学院発展の推進力となった大型予算の獲得や新しい修士課程や専攻の設置(例えば長崎大学・福島県立医科大学共同大学院災害・被ばく医療科学共同専攻、先進予防医学共同専攻-千葉大学、金沢大学、長崎大学共同大学院-)、またTMGH校の設置開設などが創出されました。地球規模の課題に社会学、経済学、工学、環境学、医学、データサイエンスなどのそれぞれの専門家が学問領域を超えて取り組むプラネタリーヘルス学環も開設され、そこに医歯薬学総合研究科は、積極的に関与しています。

本年は2002年の医歯薬学総合研究科発足から25年目に入ります。四半世紀を経て、近年の研究環境・社会環境の変化に応じたステップアップへ、医歯薬学総合研究科は次の3つの目標を持って構成員の皆さんと一緒に取り組んでゆきたいと思います。私達が見据えるべき競争と貢献すべき対象は、長崎の外、日本全国であり、世界です。

1) 医・歯・薬の真の融合



2) 学生がサイエンスを学ぶ喜びを感じられる研究科


3) 研究者がサイエンスを追求する幸せを実感できる研究科


長崎大学大学院医歯薬学総合研究科では、全ての学生と所属研究者が意欲的に研究にアクセスするチャンスを拡充し、研究者・臨床家がこの領域で研究ができる喜びと、感謝と、責任を感じて活動できる環境整備に貢献したいと考えています。