長崎大学は、長崎県警察と「死因究明及び身元確認等に係る相互協力に関する協定」を締結しており、その協定に基づき、研究協力員として認定された捜査第一課の検視係員および交通指導課の交通鑑識係員が、本学に設置されたCT機器を用いて御遺体のCT撮影を行っています。 

　施策開始当初は、研究協力員が撮影したCT画像に不備が多く、撮影技術の向上が大きな課題でしたが、平成23年以降、福田技師が研究協力員に対してCT撮影の基礎知識講習や実技指導を継続的に実施した結果、撮影技術は飛躍的に向上しました。
　これにより、犯罪死の見逃し防止や死因の的確な究明に資するだけでなく、事件解決にも大きく貢献してきました。

今回の感謝状贈呈は、福田技師の長年にわたる尽力と、本学の取り組みが高く評価されたものです。
長崎大学は、今後も警察との協力体制を一層強化し、死因究明や事件解決を通じて、地域社会の安全と司法・医療の発展に貢献してまいります。
　そしてこれらの取り組みが、地域住民の皆さまにとって安心できる社会の実現につながるよう、大学として全力を尽くしてまいります。