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以下の観点において、転写因子RUNX3の生理機能をマウスモデル、in vitroツール、および臨床検体を用いて総合的に解析しております。
胃がんにおける新規がん抑制遺伝子RUNX3は、80%以上の胃がんにおいてその不活性化が報告されています。(Cell 109, 113-124, 2002; Cancer Res. 65, 7743-7750, 2005)
RUNX3は、がん抑制シグナル伝達系と呼ばれるTGF-b superfamilyシグナル伝達系の下流で、Smadsとともに機能する転写因子で、そのターゲット因子として、CDKインヒビターp21およびアポトーシス促進因子Bimが同定されています。(MCB 25, 8097-8107, 2005; MCB 26, 4474-4488, 2006)
がん抑制遺伝子RUNX3は、大腸がんにおいてそのメチレーションによる発現の不活性化が注目されています。(Nat. Genet. 38, 787-793, 2006)
腸上皮細胞において、RUNX3はb-catenin/TCFsと3量体を形成することによって、そのDNA結合能を阻害し、Oncogenic Wntシグナルを阻害することがわかりました。
Runx3は骨組織にも特異的に発現し、その機能がRunx2と協調して骨形成に重要な役割を果たしていることがわかりました。(Genes Dev. 18, 952-963, 2004)
Runx3遺伝子改変マウスを使用し、この因子と骨疾患の関連について解析を進めます。